(言ってなかったけど、実家は地方都市です。)
おじちゃんと離れてからは、少し、少しだけセックスできないのが残念だった。
でもそれも、一時の感情に過ぎなかった。
「あゆ~、学校なれた~?」
と、話しかけてきたのは高校の時から一緒で、同じ大学の医学部に進学した友達のマユである。
「まぁ、ちょっと何か足りない気もするけど、大体慣れたかな?」
「足りないって、なになに…彼氏でしょ?当たり?」
「違うって~!マユったら!」
足りないモノ…それは彼氏でもなく、大学でもない。
あの高校の日々の快感である。
もちろん、そんな変態の私をマユの前にさらけ出すことなど出来ない。
私はあの日からいたって普通に、純情なフリをしてきたのだ。
それを今更崩すわけにはいかなかった。
7月。
私には彼氏というものが出来た。
あちらから告白されて、私はただ性欲に貪欲に、それのために付き合うことにした。
付き合って1週間。
彼氏・ユウキと一つになる。
何だろう、このセックスの後の無常観?
全然物足りない。
これだけで終わりなの?もぅ終わっちゃうの?
こんなの、ただの小学生の遊びじゃん。
私は自分でも恐ろしくなるほど、普通のセックスというものが出来なくなっていたのだ。
ユウキのセックスはあまり上手いとは言えなかったけど、それでも私を大事に扱っていてくれてるのが分かってすごく嬉しかった。
多分、コレが普通の感情なんだと思う。
コレが普通のカップルのすることなんだと思う。
私は高校の想い出を頭から消し去ろうとしていた。
9月。
ユウキとつきあい始めて2ヶ月。
私は、私なりに彼のことが大好きになっていた。
優しいし、大事にしてくれるし、外見だって悪くない。
彼と同じ学部の私は、学部生からうらやましがられるほど仲良くしていて、理想のカップルだったらしい。
10月。
大学の学園祭の日、後夜祭で感情が高ぶっていた私と彼は、誰もいない校舎の闇に紛れてセックスをしていた。
それなりに外がうるさいので、私はかなり声を出していたと思う。
「あゆ、あゆの声ってとても色っぽいよ。」
「えぇっ…っつ、んはぁっ、あぁっ…。」
私への愛撫が終わったあと、ユウキのものが入ってきた。
ユウキのものはおじちゃんのソレと比べると少し小さいけど、愛情がある分、そんなのはどうでもよかった。
「昨日のあゆはマジ声が良かったなぁ~。」
ユウキが大学の授業中に小声で声をかけてくる。
「ちょっちょっと、ユウキ!今はヤバイってぇ~!!」
「なんで?別にイイじゃん。っつか、今そのこと考えてたんでしょ?」
「何言ってんの、そんなことな…」
その時ユウキが突然私の股を割って、パンツ越しに手を触れてきたのだ。
「ん、はぁ…。」
「なんだ、やっぱりそうじゃん。めっちゃ濡れてるし?」
「んもぅ…、ん、あぁ…。」
私たちは1番後ろの席に座っていたため、この行為を見られることはなかったが、授業中という設定が私を感じやすくした。
結局その後に生で指を出し入れされて、私は逝ってしまった。
12月。
年越しを前に、私は引っ越しをすることになった。
大学から見て場所はより遠くはなったが、立地条件がよいマンションが見つかったからだ。
そういうことから、今まではチャリ通学だったのが、電車通学をすることになった。
高校もチャリ通学だったため、電車通学というものは初めての体験だ。
朝はラッシュがスゴイと友達から聞いているが、何とか頑張りたい。
その程度だった。
1月。
年が明けて、初めての大学の日に私はラッシュのすごさを知った。
「なに、このぎゅうぎゅうはっ!??信じられない!!」
学校について、すぐにユウキに文句を言う。
「しょうがねぇじゃん。それがいやだったら、オレみたいにバイクにでもしたら?」
「もぅ~!!」
明日からずっと続く電車通学に嫌気がさしながらも、満足いくキャンパスライフのためにはしょうがないか、とため息をついた。
それから何日か後の朝の電車の中。
いつものようにぎゅうぎゅう押されていたら、明らかに押されたものとは違うものが私のお尻の方を触った…ような気がした。
それから数分後、また触ったような気がする。
いや、これは明らかに触っている。
ちかん?
そんな言葉が私の頭をよぎった。
と、同時に「もっと触って欲しい…」という欲望が疼き出したのが感じられた。
だ、だめだって!そんなこと思っちゃ。
私は無理矢理この考えを頭から吹き飛ばし、身動きして位置を変えた。
それから数日間、毎日その行為は続いた。
私はそのたびに身動きして位置を変え、はたまた乗る場所まで変えたがあまり効果はなかった。
でも期待してしまう。
そのうち毎日お尻を触るだけの行為に、私はとうとう我慢が出来なくなっていった。
おじちゃんにならされた体が、もっと激しく犯されたい、という欲望をかきたてていった。
やっぱり私は変態だよね…ため息をつきながら大学への道を歩いていた。
痴漢行為が1週間ぐらい続いたとき、私は意を決して位置を変えるのを止めてみた。
すると痴漢は私がその気になったのと思ったのだろうか、もっと激しくお尻を揉んできた。
私が位置を変えないようになってまた数日が過ぎ、いつものように痴漢されていると、痴漢の手はついに私のミニスカートの中に侵入してきた。
手がパンツの上からあそこをなぞる。
はぁ…小さな息は、電車の騒音の中に消えていった。
パンツの上から触られるだけの痴漢行為は、また数日間続いた。
ある日私はとうとう我慢が出来なくなって、痴漢の手に合わせて腰を動かしてしまった。
それに興奮したのか、痴漢はいっそう激しくこすってくる。
その行為にもどかしさを感じながらも、電車の揺れと重なってとても気持ちがいい。
その後スグに痴漢の手は、私のパンツの中へと入ってきた。
生の手で触られた私のクリはとても敏感に反応し、少し触られた後スグに逝ってしまった。
痴漢の手は満足そうにパンツから抜かれていった。
私は勿論毎朝のこの行為を彼氏に言ってなかった。
ソレを聞いたらユウキは間違いなく怒るだろうが、何よりそれを毎朝心待ちにしている私がバレるのが怖かった。
「はぁっ、んっ…や・やめっん~…。」
最初の痴漢行為から1ヶ月チョットがたって、痴漢は手をやっと私のおまんこに入れてくれた。
毎朝痴漢のことを思って電車に乗り込む私だから、痴漢に遭うときまでにはかなり濡れていて感じやすくなっている。
また、満員電車というシチュエーションが私をよりいっそう萌えさせる。
指を入れられて何分もたたないウチに逝ってしまった私は、いつものように痴漢が手を抜くのをいつのまにか自分の手でつかんで制止させていた。
痴漢の手が一瞬止まったけれど、思い直したように再びクリを中心にいじめてくる。
既に濡れまくっている私のクリはとても感じやすくて、私は朝から二度目の絶頂を迎えた。
「あゆさぁ、最近露出度高いよね。」
久しぶりに医学部の校舎に遊びに行った私は、友達のマユにそう言われた。
「えぇ、そぉ?は、春だから暑いのかな?」
自分でもよく分からないことを言っている。
「まぁね、もぅ3月下旬だしね。あゆがそんなにセクシーだとユウキ君も喜ぶでしょ?」
「あはは、カモねぇ。」
…やばい。そんなに気づくものだろうか。
確かに最近の私の服は明らかに露出度が高い。
常にミニスカートだし、3月なのにチューブトップとか着ている。
そのころの私は痴漢にずっと触ってもらっていてほしくて、露出度の高くて、触ってきやすい服を好んで着るようになっていた。
ま、ユウキも喜んでるみたいだし、いっか。
大学2年生になった。
まぁ、私もユウキもあまり変わることはないのだが、痴漢行為はずっとエスカレートしていった。
「あぁ…んっはぁん」
「そんなに気持ちいいの?」
その声は初めて聞く痴漢の声だった。
いや、確信はないが絶対そうだ。
どうやらいつも真後ろから痴漢しているらしい。
私の耳元に吐息がかかる。
私は少し考えて、コクンとうなずいた。
「ははっ、いやらしいねぇ。」
と言って、痴漢は更におまんこに出し入れする指のピストンを早くした。
6月。
ユウキとつきあい始めて11ヶ月を迎えた。
これからもユウキとは仲良くやっていきたい…いや、やっていきたかった。
その日、私はマユに渡すものがあって放課後医学部の校舎へ行った。
マユがいつもいる教室に顔を出すと、めづらしくマユがいない。
教室にいる人に聞いてみると、どうやら教授の部屋にいるらしいとのこと。
場所を教えて貰って少し外で待っていたけど、今日はユウキとのデートの日だから早く帰らなきゃ、と思い直して、意を決して中にはいることにした。
「失礼します。マユさんがこちらにいるとお聞きしたのですが…。」
「ん?アレ、あゆ~?」
パーテーション越しからマユの声がする。
「うん。」
「教授、友達が来たみたいなので少し行ってきてもいいですか?」
「あぁ、いいよ。」
・・・。
あぁ、いいよ?
・・・。
私は絶句した。
その声は明らかに私が毎朝声を聞いている痴漢の声だったのだ!