パチ屋での出会い

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パチ屋での出会い

285 名前:284 :2005/03/31(木) 21:52:28 ID:SESLVEvF0

一昨日の事でした。

いつも行く店が、吉宗のクレ落ちイベの日なので、朝から並んで吉宗を打ちました。

打ち始め3Kで、松解除ビジそのビジ中に、シングル、シングル、俵八連など、

年に一度訪れるかどうかの引きの神が降臨しました。

「これでクレ落ちしたら今日は万枚コースだな」

と、一人ほくそ笑みながらビジを消化しました。
ビジ消化後、ちょっと緊張しながらタバコに火を付け一服。

・・・・・

クレジットは、落ちませんでした。

「ま、これでクレ落ちしたらできすぎだよな」

と、勝利が確定した者特有の寛容さで、二つ目、三つ目のビジを消化しました。

1G連が終了し、天国モードをビジ、レジ、ビジでざっと4000枚ほど獲得して抜け。

両隣がクレ落ちした事もあり

「今日はこのくらいで、勘弁してやるか。」と、コインを交換しました。

ふと、時計を見るとまだお昼にもなっていませんでした。

「このまま帰っても暇だなたまには、パチでも弾いてみるかな」

スロットコーナーから、パチンココーナーへ、移動しました。

10Kまでと決めて、新基準のエヴァンゲリオンを打ち始めました。

すると、ここにも引きの神が降臨して5Kで、確変を引き6連ほどしました。

確変が終了し、時短中に隣の席に、女の客が座りました。

何気なくチラと隣に座った人を見てみると、まさにストライクぞーんど真ん中、

ビッ確、鉄板目の女性が、席についていました。

年令は、25才前後で白っぽいセーターに、ブルーのジーンズスカート(?)顔は、

踊る大捜査線に出てくる深津絵里さんみたく、理知的でちょっと冷たい顔立ちでした。

もう女性(以下 絵里W)が隣に座ってからパチどころではありません。

まるで中学生に戻ったみたいに、ドキドキしていました。

「何とかしてこの人と仲良くなれないだろうか?」

スーパーリーチがかかろうが、何しようが、頭の中はその事で一杯になりました。

しばらく考えているうちに出玉は、どんどん増えていきました。

反面、絵里さんは一度も当たらず、30Kは溶かしていました。

何か良い手はないかと思案していると、

絵里「さっきからすごいですね。」と、絵里さんから話かけてきました。

漏れ「い、いや、たいしたことないよ。」

絵里「ミッション追加やら 格納庫など、すごいのばかりじゃないですか。」

漏れ「(^^;)あまり詳しくないんだ。」

漏れ「この台の事教えてくれる?」

絵里「格納庫は、出現しただけで確変確定なんですよ初号機復活は・・・」

俺は、説明そっちのけで絵里さんのきれいな横顔に見とれていた。

さりげなく絵里さんの左手薬指をチェック、指輪はなかった。

でも「こんなにきれいな女性に男がいないはずないよな」とぼんやり考えていた。

ふと気が付くと、絵里さんの台は、800回転を越えており、そろそろ種銭が尽きそうな感じでした。

漏れ「この出玉使ってよ」

絵里「エッ 悪いですよ」

漏れ「さっき色々教えてくれたし、まだこんなにあるから」

絵里「でも・・」

漏れ「いいから、いいから。当たったら返してくれればいいよ。」

と、絵里さんを引き止める事に成功しました。

そして、変な話ですがパチを打ちながらお互い自己紹介をして、和気靄々と話ていました。

時間は午後三時をまわっていた。

さっきの会話の中では、男はいなさそうな感じがしたので、思い切って食事にさそってみた。

漏れ「朝から何も食べていないんだ。絵里さんもどう?」

絵里「えっ、でも2箱も使っちゃったし・・」

漏れ「いいよ。それくらい。色々教えてくれたし、

それに、絵里さんが隣に座ってくれたからこんなに出たと思うし(はぁと」

絵里「・・・じゃあお言葉に甘えて」

スロとパチの勝ち額は、軽く200Kを越えていた。

漏れ「絵里さんは何が食べたい?」

絵里「何でも良いですよ」

漏れ「じゃあ中華料理は」

絵里「良いですね。お願いします。」

かわいいし、礼儀正しいし本気で好きになりかけた。

中華料理屋に着いた。

ビールで乾杯、ほどなくして料理が運ばれてきた。

俺は、ビールから紹興酒に切り替えた。

絵里「それ何のお酒?」

漏れ「紹興酒だよ。飲んでみる?」

絵里「飲んでみたい」

と、俺が飲んでいるグラスを取り上げて、コクコクと飲んでしまった。

絵里「おいしいですね。このお酒」

漏れ「じゃあもう一本頼もう」

新しい紹興酒を頼んだ。

飲みながら色々話すうちに絵里さんは、半年前に彼氏と別れた事、

最近パチ屋の近くに引っ越してきた事がわかった。

「それで、さみしくなってパチでも打ってたのかな」と考えていたりした。

食事も終わり店を出ることにした。

絵里さんは、ちょっと飲み過ぎたのか、フラフラしていて、

漏れ「送っていくよ」

絵里「お願いします。」

送り狼になる気持ちはなかった。

本気で好きになっていた。帰りのタクシーの中で、ごく自然な気持ちで、手を握った。

絵里「あ~えっちぃ~」

漏れ「そんな、そんな事言わないでよ。絵里さんを本気で好きになったみたいなんだよ。」

絵里「ほんとうに?」

漏れ「本気だよ」

絵里「じゃあチュウして」

あまりにもお約束な展開に(◎-◎;)する俺。

絵里さんは、目を閉じている。

「チュッ」

軽く唇を合わせただけのキス。

甘い紹興酒の味がした。

ほどなくして、絵里さんのマンションに到着。

手をつなぎながら、絵里さんの部屋の前についた。

絵里「今日はありがとうございました。すごい楽しかったです。」

漏れ「僕も楽しかったよ。また遊びにいきたいから、メルアド教えてくれる?」

絵里「いいよ。ちょっと待ってて」

バッグの中の携帯を取り出そうと、ごそごそやっていた絵里さんが、バランスをくずした。

俺は慌てて絵里さんを抱き締める形になって支えた。

絵里「さみしいの・・」

俺の背中に腕をまわしながら絵里が呟いた。

俺の気持ちの中で、絵里に対するいとおしさが急速に膨れ上がった。

漏れ「部屋にあがってもいい?」

絵里「・・・うん」

絵里の肩を抱き寄せながら部屋に入ると、いわゆる女の子の部屋だった。

そっと抱き寄せてキスをする。

漏れ「好きだよ。絵里」

絵里「・・・私も」

この後の事は、漏れと絵里二人だけの秘密にさせてください。

最後までお読み頂きありがとうございました。
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